映画

映画『グッバイ、リチャード!』を観て思うこと|自分の生き方に嘘偽りは無いのか、考える機会をくれた

札幌はもう秋ですね、朝晩が少し冷えます。

ジョニーデップ主演の、「グッバイ、リチャード!」をサツゲキで観てきました。

正直フライヤーを観た感じでは、何故かあまり観る気にならなかったのですが、「ジョニーデップだから観とくか」みたいなノリで劇場へ。

今では観て良かったなと心の底から思っています。

感想です、どうぞ!

 

”死”がテーマなのに、コミカルでおしゃれ

冒頭。医師にがんと宣告されシリアスな音楽が流れるが、裏腹にしばらくリチャードのセリフはほとんど「クソッ!!」ばかり。笑

泣かせにくるタイプの映画だと思っていたのですが、そんな感じでは無い様子…。

重く受け止めてんだか、受け入れられないのか、ぼーーっとした状態のリチャード。もうじき死ぬと言うのに、生活は冴えないまま。家族になかなか打ち明けることも出来ず、ズルズルと日常は続いていきます。

そしてヤケになったリチャードは、好き勝手し始めます。周りの同情を求めるでもなく、怯える事もなく、ごく普通に自由気ままに。その様子がジョニーデップのコミカルな演技で、洒落た感じにまとまっていた様に思います。素敵でした。

 

自分が死ぬことを、はじめに打ち明けたのは親友。

この親友のおじさんがが可愛くて。笑

リチャードの余命に大変ショックを受けた親友は、”自分が出来ることなら何でもしたい”と協力的な姿勢を見せるも、その友情のでかさ故に、リチャードとの物理的距離がついつい近くなってしまいます(本人は無自覚)。

すごくひっついてくるんですよ。笑

おっさんずラブか?と思うほど、教会でラブラブにハグしてきちゃう親友ですが、リチャードの方が冷静でその温度差が面白かったです。

その他、随所にちりばめられたジョークも凄く楽しかったし、思わず笑っている人もいました。

「死」がテーマなのに、面白い場面が沢山。

そして家具とかインテリアや着てるスーツもおしゃれで、「映画としてきちんと機能していていいぞ~!」と、上から目線ですが私の心は満たされました。

 

死がテーマかと思ったら生がテーマだった。

この映画を観て、自分がもし余命わずかだったらどうしよう…。と考えました。

自分は今、悔いの無い人生を送っているのだろうかと顧みる機会となりました。

「死」を持ち出すと不謹慎ととられる事の方が多い現代ですが、あえて「死」を意識することで自分の生き方を見つめ直すきっかけになるんだなと、感銘を受けました。

死と良き友人であることで、より人生が豊かになる

凡庸に屈するな

正確な台詞ではないかもしれませんが、リチャードの言った言葉がとても私には刺さりました。

リチャードは大学で英文学の教授をしている役どころだったので、様々な文学作品や格言が登場し、他にも素晴らしいメッセージがあったかもですが、字幕を読み逃してしまった気がしないでもありません…。

 

邦題と原題の違い

邦題は、「グッバイ、リチャード!」です。
どうですか?これだと、”リチャードさんさようなら”って感じですよね。

しかし原題は「Richard Says Goodbye」(のちに「The Professor」となる)なんです。

邦題と原題では、意味が違ってくるような気がしないでもなく、、

映画の内容からするに、死別がどことなく負のイメージとなってしまっている邦題よりも、「自ら別れを告げちゃうぜ」ってスタンスが感じ取れる原題の方がしっくりくるんだけどな~~残念だなあ

 

ジョニーデップはいいよ。

最後のシーン、家族に別れを告げ研究休暇に出かけるが、リチャードは二手に分かれたT字路を、どちらに進むことなく、まっすぐと道なき草原を車で突き進むところでこの映画は終わる。

その後リチャードがどうなったかは、家族や友人の誰にも分からない。この映画を観ている人にも分からないのです。
私もリチャードに別れを告げられた様な気分になりました。

そして観終わった後、デップ様はやはり表情がいい。と再確認したのでした。

 

いい映画でしたよ、とても!

 

 

嫌いなことは嫌い、飾らないで生きていきたいね。

おわり

 

 

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